サイボウズ・ラボユースに採択されました

Blog サイボウズ・ラボユース 自作OS RISC-V

サイボウズ・ラボユース第13期生として低レイヤコースに採択されました。という報告です。

サイボウズ・ラボユースとは

公式1をそのまま引用します。

 サイボウズ・ラボユースは、世界に通用する日本の若手エンジニアの発掘と育成を目指すことを目的とし、学生の若手クリエイターに研究開発の機会を提供する場として、2011年3月31日に設立されました。

要するに若者のソフトウェア、もしくはハードウェアの研究開発を支援してくれる制度です。特徴はメンターがついてくれること、奨励金が出る場合があること(研修生の場合は出ません)、成果物は基本的にオープンソースとして公開することが前提であることです。開発物はオープンソース化されることが前提ですが、権利は個人として保持することができます。

なぜ応募したのか

純粋なきっかけは自作CPUをする人達が集まるDiscordで募集があることを知ったことからです。そもそもサイボウズ・ラボユースの存在自体知らなかったのですが、過去の成果発表会の資料などを見て素直に面白そうと感じました。同時に自分のやりたいこと(後述)とも合致するコースがあることから、えいやで申し込みました。正直、研究室や大学院入試、現在のインターン先との兼ね合いもあるため、本当に応募して良いのか悩まなかったわけではないです(今も大丈夫かどうかは不安です)が、応募しなければ何も始まらないと思い、応募しました。また、オンラインが前提であることも、応募へのハードルが低くなった要因の1つです。

なにをするのか

自作OSとそれを動作させるFPGA上で動作するRISC-Vプロセッサを開発します。まずは自作OSを作成し、動作に必要な機能をCPUに付け足していく、という形での開発を行っていこうと考えています。最終的にはOSを使ってなんらかのアプリケーションが動かせればいいなと考えています。せっかくなので、アプリケーションはFPGAであることを活かせるGPIOを使用した何かがいいなと考えています。

今後の予定

面接でメンターの方とお話させていただいた上で、自作OSに関する解像度が低かったなと少し反省しています。幸いにも最近は自作OSに関する書籍が多く出ているため、それらを踏まえながら、自分のOSの要件をより解像度を上げながら定義していきたいと考えています。特にInterfaceの7月号のTiny Kernelを参考に、最小要件のOSをQEMU上で動作させることをスタートとしていくつもりです。その上で必要な機能をCPUに搭載させつつ、少しずつ機能を拡張させることを目標にしていきたいと現時点では考えています。都度このブログを通して進捗を報告できたらいいなと考えています。

おわりに

昨年のサマーインターンに引き続き、今年もサイボウズにお世話になることになりました。厳密には今年お世話になるのは、サイボウズ・ラボ株式会社ですが。今年もしっかりと、お世話になりつつも成果を上げていきたいと思います。


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